高橋、抜群の存在感で2位…ミスも「自分の中では悪くない」

[ 2012年12月21日 21:20 ]

男子SPで演技する高橋大輔

フィギュアスケート全日本選手権第1日

(12月21日 北海道・セキスイハイムアリーナ)
 トリプルアクセルの着氷が合図だった。日本人初のGPファイナル覇者となった高橋大輔(関西大大学院)が得意のステップで観衆を“大輔ワールド”に引き込んでいく。手拍子と歓声が入り交じり、会場の雰囲気は最高潮に達する。演技を終えた瞬間にはスタンディングオベーションが高橋を包み込んだ。

 冒頭の4回転は着氷に成功したものの、回転不足と判定されたが、「今までだったらこけていた。大きなミスがなくて良かった」と成長を強調した。得点は88・04点で演技を終えた時点ではトップに立ったが、最終滑走の羽生に逆転を許した。それでも、武器の表現力で稼いだ演技点では羽生を上回るなど、その存在感が色あせることはない。

 「ベストではないが、自分の中では悪くない。(4回転は着氷で)よく耐えた。自分のものになりつつある。大きなミスがなくて良かった」と高橋。

 首位・羽生とは9・64点差。フリーで逆転するには10点近く上回らなくてはならないが、王者の意地で全日本連覇を目指す。

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