真央、トリプルアクセル2度決めた!6度目Vへ不安なし

[ 2012年12月21日 06:00 ]

腰の不安も消え、公式練習で好調をアピールした浅田

 6度目戴冠へ万全だ。フィギュアスケートの全日本選手権は21日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕。22日の女子ショートプログラム(SP)に向け、浅田真央(22=中京大)が20日、会場で公式練習を行った。今月上旬のGPファイナルで抱えていた腰痛の不安も消え、トリプルアクセルにも2度着氷。今大会も大技は封印する方針だが、2年連続6度目の頂点へ視界は良好だ。

 鋭く回り、軽やかに銀盤に舞い降りた。22日の女子SPを見据え、30分の公式練習を行った浅田が、トリプルアクセルを2度決めた。今季はここまでプログラムに組み込んでいない大技。「自分で確認したらいい状態。いけると思うけど、曲に入れてあんまり練習をやっていないし、この試合ではやらない方向が大きい」。今大会でも封印する可能性が高いものの、トリプルアクセルの着氷は好調の証だ。

 不安も消えた。11月下旬のNHK杯終了後、持病の腰痛が再発。痛みを抱えたまま今月上旬のファイナルに臨み、4年ぶり3度目のタイトルを獲得した。10日の帰国後、病院で検査を受ける予定だったが、「病院には行ってないです。徐々に良くなってきて、高周波の治療を受けたら痛みはなくなった」と明かした。この日、腰に負担のかかるスピンは回避。だが、ファイナルの公式練習ではトライしなかった大技が、浅田のコンディションを物語っている。

 体調だけではなく、これまでの練習過程も自信の要因だ。全日本選手権へのトレーニングを始めた12日から19日まで、新横浜を拠点にする佐藤信夫コーチが浅田の練習拠点・中京大を訪れて付きっ切りで調整を進めてきた。「凄くいい練習ができた。シーズンインの時に比べれば、ジャンプも体も良くなっている」と笑みを浮かべた。

 今大会には来年3月の世界選手権(カナダ・ロンドン)切符がかかっているが、ファイナルを制した浅田は既に当確。同2月の四大陸選手権(大阪)にも意欲を見せ「SPもフリーも、2つしっかりそろえることができれば、四大陸や世界選手権につながるいい試合になる」と気合を入れる。トリプルアクセルを解禁する13年へ、完璧な舞で弾みをつける。

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