沙羅、進化の今季2勝目 初めて飛型点差で逆転

[ 2012年12月16日 06:00 ]

W杯ジャンプ女子個人第4戦で優勝し笑顔でインタビューを受ける高梨沙羅

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子は14日、オーストリアのラムソーで個人第4戦(HS98メートル、K点90メートル)を行い、高梨沙羅(16=グレースマウンテン・インターナショナル)が86・5メートルで4位の1回目から2回目の91・5メートルで逆転、合計241・0点で開幕戦以来の今季2勝目、通算3勝目を挙げた。個人総合も首位を維持した。

 エース高梨が新たな強さを見せた。2季前のコンチネンタル杯で連勝した相性のいい台で、2位のマテル(フランス)に飛距離で負けながらも、足を前後に開くテレマークを2度とも入れたのが大きく逆転勝ち。「2回目は踏み切りのタイミングが合ったので納得」と満足そうだった。

 1回目はタイミングが早く4番手。2回目は上位選手で最も強い追い風を受けたが、しっかりK点を越えた。着地後に転び「得点がどうなるか不安だった」が、減点にはつながらず事なきを得た。飛距離点ではマテルに3点劣ったものの、飛型点で5・5点上回った。初めて着地の差で勝ち、成長ぶりを示した。

 序盤の4戦全てで表彰台に上がったのは高梨だけ。「チームの支えが一番大きい」と周囲への感謝も口にした。

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2012年12月16日のニュース