中嶋 劇的チップインバーディー!円熟シニアが2度目V

[ 2012年12月10日 06:00 ]

3年ぶり2度目の優勝を果たし、喜ぶシニアチーム。(左から)室田淳、中嶋常幸、井戸木鴻樹、尾崎直道、高見和宏、奥田靖己

日立3ツアーズ選手権

(12月9日 千葉県千葉市・平川カントリークラブ=男子3596ヤード、シニア3473ヤード、女子3201ヤード、パー36)
 国内ツアー3団体による対抗戦は、最終組の中嶋常幸(58=フリー)が最終18番で劇的なチップインバーディーを決め、シニアが優勝を飾った。ベテランの技を見せたシニアが19・5点で3年ぶり2度目の制覇。男子が18・5点で2位、女子が16点で3位に終わった。MVPにはシニアの尾崎直道(56=フリー)が選ばれた。賞金の20%が東日本大震災で被災した子供たちの支援などに寄付される。

 永久シードの2人が千両役者ぶりを発揮した。シングルス最終組が18番パー4に臨んだ時点で首位は男子でシニアは1点差の2位。シニアの中嶋は女子の有村に1打差、男子の藤本を2打差でリードしていた。ところが、2打目を右のバンカーに入れて一転、ピンチを迎えた。中嶋がボギーで藤本がバーディーなら2人は同スコアとなり男子が優勝となる。ここで中嶋は20メートル以上の距離を直接カップにねじ込み、逆転優勝を呼び込んだチームのみんなが失敗してもいいんだよと優しい顔をしていた。後押しがあった」と振り返った。

 中嶋に最後を託したのも永久シードの尾崎だった。1組前で回り17番でバーディーを取ると、18番ではグリーン奥からチップインバーディー締めで3点を獲得。「ゴルフの面白さを見せられた」と笑顔を見せた。中嶋は「本当はチップインとかで勝っちゃいけないけど、それがシニア。死んでなるものか、という諦めの悪さだね」と円熟の技をジョーク交じりに表現した。

 ▽競技方法 各ツアー代表6選手による団体戦。1ステージ9ホールで、前後半の2ステージの合計ポイントで順位を決定。前半が交互にボールを打つオルタネート方式のダブルス、後半がシングルス。同組の中で順位を決定し、1位=3点、2位=2点、3位=1点、2チームが1位に並んだ場合は両チームに2.5点が与えられる。この日はインコースのみを使用。ティーグラウンドの位置は団体ごとに異なる。

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2012年12月10日のニュース