真央 帰国後腰の検査へ「年を取ったなあと思います」

[ 2012年12月10日 06:00 ]

フィギュアGPファイナルのエキシビジョンで演技する浅田

 フィギュアスケートGPファイナルの女子で4年ぶり3度目の優勝を果たした浅田真央(22=中京大)が戴冠から一夜明けた9日、報道陣の取材に応じた。持病の腰痛に苦しみながら頂点に立ったが、帰国後に患部の検査を受けることを明言。21日開幕の全日本選手権(北海道)や来年を見据え、腰に負担がかからないように調整法を変える方針だ。日本男子で初優勝した高橋大輔(26=関大大学院)も全日本選手権へ気合を入れた。

 戴冠から一夜明けても、腰の状態は快方に向かっていなかった。11月下旬のNHK杯後に持病の腰痛を発症し、8日のフリー前には棄権すら考えた浅田は笑みを浮かべながらも、「やっぱりけさは痛かった。腰を休めないと大変」と患部の状態を説明。11日の帰国後、病院で検査を受けることを明かした。

 22歳とまだ若いものの、5歳でスケートを始めた浅田の体には大きな負担がかかり続けているだけに年齢だけで測れない部分もある。「疲労で限界を感じる時もある。年を取ったなあと思います。気持ちは変わらないけど、体に(疲れを)感じる」。今後は疲労のたまらない調整法を模索することになる。

 NRW杯(ドイツ)で宿命のライバル、キム・ヨナ(22=韓国)も復帰し、1年2カ月後に迫った14年ソチ五輪へのムードも高まってきた。「五輪も近づいてきている。ヨナさんも頑張っているし、またバンクーバー五輪の前のような感じになってくるのかなあ」。腰痛にもライバルにも負けず、浅田が夢舞台へ歩んでいく。

続きを表示

2012年12月10日のニュース