大輔 Vから一夜明けても「まだまだ」

[ 2012年12月10日 06:00 ]

フィギュアGPファイナル、エキシビジョンの高橋大輔

フィギュアスケートGPファイナル

 達成感はあっても満足感はない。日本男子初優勝を飾った高橋は快挙から一夜明けた9日、「実感はあるけど、優勝できると思っていなかったし、内容的には優勝と思っていない。まだまだ課題はある」と振り返った。

 8日のフリー。冒頭の4回転トーループで転倒したが、続く4―3回転の高難度コンビネーションを決めた。SPでの大技成功と合わせ、「4回転を降りられるって自分自身つかめた」と手応え十分。表現力が評価される5項目の演技点では、4項目で9点台と驚異的な高得点を並べた。それでも、「フリーは3位だったし、本物のチャンピオンになれたかというとまだまだ」と話した。

 21日には全日本選手権が開幕する過酷なスケジュール。「全然、時間もないし、うまく調整していきたい」。来年3月の世界選手権切符を懸け、ファイナル2位の羽生、5位の小塚、6位の町田に加え、今季復帰した織田、無良も参戦するハイレベルな争い。「全体的に全てのエレメンツがまだ弱い」というエースが、6度目の日本一を目指す。

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2012年12月10日のニュース