長島W杯今季初勝利!停電で中断も“想定内”

[ 2012年12月10日 06:00 ]

男子500メートルで今季初優勝を果たし、表彰台でガッツポーズの長島圭一郎

短距離W杯長野大会最終日

(12月9日 長野市エムウエーブ)
 男子500メートルで、長島圭一郎(30=日本電産サンキョー)が約50分競技開始が遅れるアクシデントを乗り越え、35秒14で今季初勝利を挙げた。

 男子500メートルの競技開始直前、リンク内の照明が消えて真っ暗になった。中部電力によると、悪天候の影響で、長野県広域で電圧が一時的に下がったという。館内の照明はダウンし、復旧に約50分を要した。

 前日よりタイムを落とす選手が続出する中、抜群の集中力を発揮したのはバンクーバー五輪銀メダルの長島だ。前日より0秒15速い35秒14をマーク。今季は11位、6位、12位と低調だったが、表彰台の真ん中に上がり「久々の優勝だったので、本当うれしかった」と喜んだ。

 過去の経験が生きた。バンクーバー五輪では整氷機の故障で約1時間以上中断。その時と同様に控室に一度戻り、コーヒーを飲んで気持ちを切り替えて臨んだ。「こういうアクシデントは想定してきた」と胸を張った。「(滑りの)内容はひどい」とまだ本調子ではないが、自信を取り戻すきっかけとなりそうだ。

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2012年12月10日のニュース