石川遼「久しぶり」9バーディーで暫定5位浮上

[ 2012年12月8日 06:00 ]

第2ラウンド、3番でティーショットを放つ石川遼

アジアンツアータイ選手権第2日

(12月7日 タイ・チョンブリ、アマタスプリング・カントリークラブ=7453ヤード、パー72)
 雨で約1時間半の中断があり、日没サスペンデッドとなり26人がホールアウトできなかった。21位で出た石川遼(21=パナソニック)は66で回り通算8アンダーの暫定5位に浮上した。アイアンがさえ、9バーディー、3ボギーと大きく伸ばした。シャール・シュワーツェル(28=南アフリカ)が通算14アンダーで暫定首位に立っている。

 右から左からパー3を攻略した。石川は5番はフェード、8番はドローでグリーンの傾斜もうまく利用して1・5メートルへ、13番はフェードで、いずれも6Iで球筋を打ち分けてチャンスをつくった。池の中にグリーンが浮かぶ17番は左寄りのピンに対してドローで手前1・5メートルにぴたり。昨年は池に落とすなど苦しんだ名物ホールを克服した。

 以前から「平らな状態で打てるから、力の差がはっきりする」と重要視するパー3は、4ホール全てでバーディーを奪い、「久しぶり」という9バーディーを量産した。

 「今年はミドルアイアンでいろんな種類の球を打てるようになった。データは自分が思っているより悪いけど、自信を持って今年はできている」。ミドルアイアンの精度は常に課題している。国内ツアーの累計スコアでパー4、パー5はアンダーパーだが、パー3では24オーバーも叩いていた。それだけに、この日の出来には「非常に大きな成果」と喜んだ。予選ラウンドの2日間、同組だった今年のマスターズ王者B・ワトソンを2打上回った。次の標的は暫定首位で昨年のマスターズ覇者シュワーツェルだ。

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2012年12月8日のニュース