遼、プロ記念日に一新!1・10キャロウェイとの契約発表

[ 2012年12月4日 06:00 ]

尾崎直(左)から特別賞の盾を受け取る石川

 石川遼(21=パナソニック)が来年1月10日にキャロウェイとのクラブおよびウエア契約の発表会見を行う予定であることが3日、分かった。現在最終調整中だが、1月10日は石川が5年前にプロ転向を発表した記念の日。米ツアーに本格参戦する新シーズンに向け、“新生・石川遼”をお披露目する。石川は3日、都内で行われた日本ゴルフツアー機構(JGTO)の表彰式に出席。夜には年内最終戦となるタイ選手権(6日開幕、アマタスプリングCC)に向けて出発した。

 新たな門出は1月10日に決まった。石川にとっては特別な思いのある日付だ。まだ16歳の高校1年生だった5年前、約300人の報道陣を前にツアーメンバーへの登録書にサイン。アマチュアの“ハニカミ王子”が、プロとして大海にこぎ出すことを決断した瞬間だった。

 その当時に結んだヨネックスとの5年間の用具総合契約は今季までで満了する。来季に向けて各メーカーと交渉を続けてきたが、石川が選んだのはキャロウェイだった。クラブ5億円、ウエア1億円の年間6億円で2年契約となる見込み。ボールは3年前から使い続けるダンロップとキャロウェイで検討中。ボール契約は結ばないまま、フリーで来季を迎える可能性もありそうだ。

 特にこだわりを持ってきたウエアは、キャロウェイのアパレルを手がけるサンエー・インターナショナル社が全面バックアップする。「パーリーゲイツ」などのブランドも手掛ける同社は、既に採寸を済ませ、石川のオリジナルブランドを立ち上げる。大人っぽさを求める石川の要望に応えるウエアとクラシカルタイプのシューズ開発を進めている。

 米ツアーに本格参戦する来季の石川は、1月17日開幕の米ツアー、フマナ・チャレンジ(カリフォルニア州)が初戦になる。発表会見を終えてから渡米し、米ツアーメンバーとしての一歩を踏み出すことになりそうだ。

 この日の表彰式では青木功から「来年は米国で早く1勝したいよな?」と言われ、「行くからには優勝を目指して頑張りたい」と答えた。「米ツアーは自分の長所をぶつけ合っていく世界。自分のゴルフを確立することで余裕も生まれてくる」。プロ6年目の来シーズン。新しいクラブとウエアで新天地に羽ばたき、新たな石川遼スタイルをつくり上げる。

 ▽石川のプロ転向会見VTR 08年1月10日、都内のホテルで行われた会見には、AP通信やロイター通信など海外メディアを含む約300人の報道陣が殺到。冒頭で石川が「きょうからプロゴルファーの石川遼です。これからもよろしくお願いします」とプロ宣言。壇上でツアーメンバー登録書にサインを済ませ、16歳3カ月の国内最年少ツアープロとなった。質疑応答では英語でのメッセージを求められる場面もあった。

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2012年12月4日のニュース