有村 5位で米ツアー出場権「来年以降へスタート切れた」

[ 2012年12月4日 06:00 ]

米女子ツアー最終予選会を終え、スコアボードのネームプレートを指さす有村(左)と上原

米女子ゴルフツアー最終予選会最終日

(12月2日 米フロリダ州デイトナビーチ LPGAインターナショナル・チャンピオンズコース=6389ヤード、パー72)
 最終ラウンドを行い、4バーディー、2ボギーの70で回った有村智恵(25=日本ヒューレット・パッカード)が通算8アンダー、352で5位に入った。69と伸ばした上原彩子(28=モスフードサービス)が通算12アンダーの348で3位。ともに上位20人に入ったため来季のほとんどの試合の出場権を獲得した。野村敏京と片平光紀は通算1オーバーで39位となり、試合出場の優先順位が低いカテゴリーで合格。金子絢香は8オーバーの68位で出場権を逃した。

 5日間の長丁場。90ホール目の最終18番、50センチのバーディーパットを沈めると有村はやっと重圧から解き放たれた。来季の出場権を懸けた予選会は堂々5位で合格。「米ツアーを目指すと決めたこの4カ月間は本当にきつかった。来年以降は凄くタフになると思うけど、今、そのスタートが切れた」と喜びをかみしめた。

 1番でボギーを叩いたが、5番パー5で嫌な流れを断ち切った。第3打をグリーン奥に外し、「沈んだライから」の3メートルにボールを落とし、1メートルに寄せてパーをセーブした。「ベストショット。今までの自分なら寄らなかった。早めに現地に来て練習した成果が出た」と胸を張った。続く6番から連続バーディー。後半もスコアを伸ばし、目標を達成した。

 来季は米ツアーを主戦にする方針で、米国内に拠点を構える予定。マネジメント事務所もロサンゼルスに駐在を置き支援するという。宮里藍、美香、上田らに続き、最高峰の舞台をつかんだ25歳は「ルーキーとして頑張らないといけないが、周りにも良い影響を与えられたらいい。みんなで頑張っていきたい」と目を輝かせた。

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2012年12月4日のニュース