大関対決が泣く!立ち合い変化でバタッ、満員の館内ブーイング

[ 2012年11月18日 07:38 ]

鶴竜のはたきに琴奨菊はバッタリ

大相撲九州場所7日目

(11月17日 福岡国際センター)
 熱戦を期待した鶴竜と琴奨菊の大関対決は、期待外れの凡戦となった。立ち合いで鶴竜が右に変わると、琴奨菊は前のめりに崩れた。地元の大関のあっけない敗戦と、味気ない取組に今場所初めて満員となった館内はブーイングとため息が充満した。

 仏頂面で引き揚げてきた琴奨菊は「(はたきを)食う自分も悪いが残念。普通はないよね」と失望の様子。その一方で、連敗を阻止した鶴竜は「思い切り胸から当たろうと思ったが、負けたくない気持ちが出た。ブーイングは言われてもしようがない」と反省の弁を並べた。

 観客動員のてこ入れ策として前半戦に大関戦を組んだ朝日山審判部副部長(元大関・大受)は「お客さんが楽しみにしていたのに。僕ら以上にがっかりしたんじゃないの」と落胆。北の湖理事長(元横綱)も「鶴竜もとっさだったし、琴奨菊も相手を見ていない。残念。単純に終わって物足りなかった」と渋い表情だった。

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