56歳・直道ホールインワン!兄に次ぐ史上2位の年長記録

[ 2012年11月18日 06:00 ]

11番でホールインワンを達成し、ホールアウト後に笑顔を見せる尾崎直道

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第3日

(11月17日 宮崎県宮崎市 フェニックスカントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 永久シードの尾崎直道(56=フリー)が、11番でホールインワンを決めた。56歳5カ月30日での達成は、記録が残る1985年以降では、尾崎3兄弟の長兄・将司(65)の57歳4カ月13日に次ぐ史上2位の年長記録。直道は69で回り、通算1アンダーの25位につけた。世界ランク3位のルーク・ドナルド(34=英国)が、71の通算13アンダーで首位をキープ。薗田峻輔(23=フリー)ら2人が4打差の2位に続いている。
【第3R成績】

 永久シードにもなると、ホールインワンくらいでは驚かない。「僕、けっこう多いんだよ。米ツアーでも5回ぐらいやってるしね。優勝ほどメモリーが残るものではないよね」。周囲の騒ぎをよそに直道は冷静に振り返った。

 国内では4度目。04年三井住友VISA太平洋の初日7番以来8年ぶりながら、そこそこ数はこなしている。知る人ぞ知る“エースのジョー”だ。ただし、達成年齢には重みがある。兄・ジャンボに続く年長記録になったことを知ると「そんな記録があるんだ」と目尻を下げた。

 前半の11番だった。雨の中、7Iで放ったボールは、ピン手前1・5メートルから転がりカップに吸い込まれた。しかし、本人はそれを肉眼で捉えていない。「だって、見えないもん」。国内ツアー通算32勝を誇る実力者も最近は年齢から来る衰えを痛感している。老眼を抱え、視力は1・0弱ながら「200ヤード先は見えないし、暗くなるとダメ」と嘆く。オレンジや黄色のボールを使うのは、視覚的効果で見えやすいからだ。「これだと、フェアウエーバンカーからダフらないんだ」

 米シニアから撤退した今季は国内シニアツアーに本格参戦し、いきなり賞金王に輝いた。この日も69で回り「ここは長さがきついけどマネジメントが大事だから」と経験に裏打ちされた技術で41位から25位に浮上した。

 ツアー最年長Vはジャンボが持つ55歳7カ月29日。ホールインワンの年長記録もさることながら、その更新がジョーの目標だ。この日のエースはいい発奮材料。レギュラーツアーでもうひと花咲かせてみせる。

 ≪最多は7度≫個人のホールインワン数は、国内ツアーでは羽川豊、井戸木鴻樹の通算7度が最多。

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2012年11月18日のニュース