熊本第11の女は私 井芹、初優勝へ3差3位

[ 2012年11月18日 06:00 ]

18番、第3打を放つ井芹美保子

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディース第2日

(11月17日 福島県いわき市 五浦庭園カントリークラブ=6427ヤード、パー72)
 ツアー8年目の井芹美保子(27=フリー)が初優勝へ3打差の3位に浮上した。雨の降る中、4バーディー、1ボギーでこの日のベストに並ぶ69をマーク。通算5アンダーに伸ばした。通算8アンダーとした全美貞(30=韓国)が首位を守り、1打差の2位に佐伯三貴(28=日立アプライアンス)がつけ、通算9オーバー、82位で予選落ちした竹末裕美(30=GOLF5)はツアー競技から引退した。
【第2R成績】

 ショットがさえた。井芹はパー5の2番で3打目をPWで50センチにつけてバーディーを奪うと、4番から連続バーディー。後半はパープレーながら69で回り、「ショットがばらけていた初日は構えた時に右を向いていた。それに気づいて1日で修正できた」と3位浮上に胸を張った。

 1年前からの成長を実感した。賞金ランク53位で迎えた昨年のこの大会は25位に入り、賞金ランク52位でシードに滑り込んだ。本来なら永久シードの不動を除く51位までだったが、同郷・熊本の先輩・古閑美保と米山みどりの2人が引退したためシードラインが下りてきた。今季はトップ10が7度で賞金ランクは18位。「去年に比べたら全体的に安定した。今年はスコアを伸ばすことだけを考えられる」

 熊本出身の女子プロには清元登子、浜田光子、平瀬真由美、高村亜紀、平尾南生子、不動裕理、古閑美保、上田桃子、有村智恵、笠りつ子と先輩、後輩も含め勝利を飾った選手が10人もいる。「何で自分は勝てないのか」と悩んだ時期もあったが、気持ちに整理をつけ「自分は頑張るしかない」とレベルアップに励んできた。首位とは3打差。「緊張すると思うけどバーディーを狙って勝ちたい」。“熊本第11の女”に名乗りを上げるつもりだ。

 ◆井芹 美保子(いせり・みほこ)1985年(昭60)5月28日、熊本市出身の27歳。東海大二高1年の01年に日本女子アマを16歳1カ月で制覇。04年のツアー予選会64位でプロ転向。05年からツアーに出場し、07年にシード権を獲得も、翌年に陥落。10年にプロテストを受けて1位突破。昨年、賞金ランク52位でシード奪回。1メートル55、55キロ。

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