繰り上がり出場 鬼沢 星への願いかなう?4差発進

[ 2012年11月17日 06:00 ]

<エリエールレディース>18番、第3打を放つ鬼沢信子

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディース第1日

(11月16日 福島県いわき市 五浦庭園カントリークラブ=6427ヤード、パー72)
 43歳のベテラン、鬼沢(きざわ)信子(フリー)が“流星パワー”で好発進した。5バーディー、3ボギーの70で首位とは4打差の7位。優勝しか賞金シードを確保できない中、好位置につけた。今季の賞金女王が確定している全美貞(30=韓国)が66をマークし、首位に立った。次週の最終戦、ツアー選手権リコー杯(22日開幕、宮崎CC)の出場資格は今季の優勝者や今大会までの賞金上位25人のため、今大会で賞金シードが確定する。
【第1R成績】

 一発逆転に懸けベテランが好スタートを切った。鬼沢はボギーが先行したものの、6番で8メートル、8番で6メートル、16番では10メートルのバーディーパットを沈めるなど70。首位とは4打差の7位に「パットがよく入ってくれた。置かれた立場を考えたらやるしかない」と気合の1日を振り返った。

 今季は公傷明けも影響し、獲得賞金は約769万円で賞金ランクは73位。シード確保には優勝しかない崖っ縁の状況だ。だが、「ドラマチックなことを考えている」と劇的なシナリオが頭の中にはある。開幕前の13日午後6時40分頃だった。鬼沢が常磐道のいわき勿来(なこそ)ICに向けて車を運転中、フロントガラス越しに流れ星が見えた。「願い事をその時にぱっと言いました。急にだったけど、ちゃんと言った」。今大会はウエーティングリストで8番目ながら、大会前日の15日に10人の欠場が出て繰り上がりで出場が決定。すると「せっかくウエーティングで入れたのでチャンスを生かしたかった」とこの日は好プレー。運気上昇は明らかで「流星パワー」は絶大だった。

 10年にツアー初優勝。シード最年長選手として臨んだ昨年4月に椎間板ヘルニアを患い、公傷が適用された。今年4月に復帰し、前戦の伊藤園レディースまでシード権が保障されていたが、来季の賞金シードを確保する成績は残せなかった。「腰の状態は良い」と言うが、朝は気温10度を割り込むほどの寒さに「普段より1時間半くらい多めにストレッチをして血流を良くしている。今朝も朝4時に起きて熱いお湯につかった」。自ら運を呼び込む準備をして臨んでいた。

 願い事の内容については「もちろん、あさって(最終日)に教えられたらいい」と笑顔でかわす。言わずとも希望はただ一つ。勝ってシード獲得へ――星に願いは届くか。

 ≪公傷適用前戦まで保有≫日本女子プロゴルフ協会には「公傷」にあたるトーナメント特別保障制度がある。適用が認められた選手は1年以内に復帰した時に限り、欠場時に有していたシード権を保有することが保障され、欠場した試合数と同数の試合数を復帰後に連続して出場できる。鬼沢は11年の西陣クラシック練習日に負傷し、今年の西陣クラシックから復帰。前戦までシードを持っていたが25試合で769万円しか稼げず、シードを守れなかった。シードの切れた今大会はウエーティングの規定により、ツアー出場予選会101位に次ぐ扱いで8番目だった。

 ≪2位では逆転不可≫賞金ランク上位50人に与えられる賞金シードは永久シードの不動が20位にいることから51位まで。現在、51位の野村は約1658万円。鬼沢も含め賞金ランク67位以下の選手は2位(賞金792万円)では逆転できず、優勝(賞金1620万円)するしかない。初シードを狙うランク56位の豊永も単独4位が最低条件と争いは厳しい。

 ◆鬼沢 信子(きざわ・のぶこ)1969年(昭44)9月17日、東京都北区出身の43歳。北区立桜田中卒業後、栃木・那須小川GCの研修生となり、90年10月に、プロテストに合格。10年のニトリレディースでプロ21年目でツアー初優勝。生涯獲得賞金2億1184万4999円。1メートル70、65キロ。血液型A。独身。

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