遼とケンカできる加藤キャディー「そういう関係になっていかないと」

[ 2012年11月12日 07:45 ]

2年ぶりの優勝を決めた石川遼(左)と加藤大幸キャディー

 石川遼の節目の勝利を支えた加藤大幸(ひろゆき)キャディー(29)は過去の勝利との違いを口にした。

 「今まではストレートの球筋しか打てなかったから」。プロ転向後の勝利を全て担いできた相棒は、打てる球筋が増えたことを一番の変化に挙げた。

 賞金王になった09年オフ、石川は尾崎将のもとを訪れ、球筋の打ち分けの練習をした。ストレートを打つ構えから、トップになった瞬間にジャンボから「フェード」「ドロー」と指示が飛んだ。要求通りにできず「どっちも打てなきゃダメだ」と宿題を与えられた。

 それが今では「9割近く曲げている」(石川)。海外の試合を数多く経験し、ボールを曲げる必要性を感じたからだ。分岐点もあった。今年5月の5週間の米遠征。石川は将来の米ツアー参戦を見据え、現地のキャディー事情を知るために初めて加藤氏を帯同しなかった。

 加藤氏はしばらく離れていたことで帰国後、石川への接し方が変わったという。「言いたいことを言い合えるようになった。ラウンド中にケンカになるんじゃないかって時もある。そういう関係になっていかないと」。2人の関係の進化も勝利の力になった。

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2012年11月12日のニュース