プロ転向早まる?松山英樹にダルビッシュ代理人も熱視線

[ 2012年11月6日 06:00 ]

 日本最強アマの周辺が騒がしくなってきた。松山英樹(20=東北福祉大3年)は5日、アジア・パシフィック・アマチュア選手権が行われていたタイから帰国した。同大会は4位に終わって来年4月のマスターズ出場はかなわず、今オフにプロ転向する可能性が浮上。契約を狙う複数のマネジメント会社による争奪戦が見込まれ、野球界と縁の深い意外な人物も獲得に乗り出す構えだ。

 3連覇を果たしていればマスターズまでアマチュアでいる必要があったが、そのしがらみはなくなった。松山自身は「まだ分からない。何がマスターズに近い道かを考えて決めたい」と慎重姿勢。ただし、東北福祉大の阿部靖彦監督は「オフになったらいろいろ考えなきゃいけない」と近いうちに話し合うことを明言している。

 そんな松山の動向に熱視線を送っている一人が、ダルビッシュらの代理人を務める団野村氏だ。団野村氏はすでにゴルフ部門「バルゴ」を設立して若手女子プロと契約。ゴルフ本格進出のために松山に白羽の矢を立てている。数々のメジャーリーガーを支えてきたノウハウは魅力。海外での活躍を目指す松山も手厚いサポートが期待できる。

 それとは別に東北福祉大のネットワークもある。池田勇太と野球評論家の佐々木主浩氏の2人を抱える「ハング・オン」も候補。松山は“大魔神”とも親しく交流しており、先月末の大学生の試合にもわざわざ佐々木氏が来場したほどだった。

 世界的なマネジメント会社「IMG」も日本のホープを密着マークしている。E・エルスら海外の有力プロをはじめ、日本でも石川遼や宮里美香らと契約。テニスの錦織圭らも抱える業界最大手で、「厳しい競争にはなると思いますが誰でも欲しい選手でしょう」とアジアアマにも視察に訪れる力の入れようだった。

 タイから帰国した松山は、6日には連覇の懸かる三井住友VISA太平洋マスターズ(8日開幕、静岡・太平洋C御殿場C)に向けて会場での練習を開始する。今週からのツアー3戦はアマチュアでの出場だが、その後は未定。プロかアマか。プロならどこか。松山にとっては“熟慮の冬”となりそうだ。

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2012年11月6日のニュース