松山アジア3連覇ならず マスターズ出場権逃す

[ 2012年11月5日 06:00 ]

 男子ゴルフのアジア・パシフィック・アマチュア選手権は4日、バンコク郊外のアマタスプリングCC(パー72)で最終ラウンドを行った。松山英樹(東北福祉大)は68の通算10アンダーで4位に終わり、優勝者に与えられる来年のマスターズ出場権を逃した。これによりプロ転向の動きが加速しそうだ。14歳の関天朗(中国)が71の通算15アンダーで優勝。マスターズに出場すればマテオ・マナセロ(イタリア)の16歳11カ月の最年少出場記録更新となる。堀川未来夢(日大)は13位、佐藤大平(東北福祉大)は18位、小西健太(広島・瀬戸内高)は27位、加藤龍太郎(明大)は43位だった。

 松山が今オフにもプロ転向する可能性が出てきた。優勝だけが意味を持つ大会で5打差の4位。ラウンド後、目を真っ赤にして「スコアを伸ばさなきゃいけないのにパットが入らなかった。4日間かみ合わなかった」と振り返ったが、これでアマを続けなければならない束縛はなくなった。

 東北福祉大の阿部靖彦監督は、連覇を狙う三井住友VISA太平洋マスターズ(8日開幕、静岡・太平洋C御殿場C)からのツアー3戦はアマとしての出場を明言。ただし「オフになったらいろいろ考えなきゃいけない」と話した。松山自身は「まだ分からない。来年この大会に出るかどうかも、何がマスターズ出場に近い道かを考えて決めたい」と慎重だった。しかし、昨年の三井住友VISA太平洋の優勝で獲得した2年間のツアー出場権は来年もプロ転向しなければ、その資格を失効する。状況次第では年内のプロ宣言もありそうだ。

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2012年11月5日のニュース