大輔不満の首位 羽生の世界最高得点に10点以上及ばず

[ 2012年11月3日 06:00 ]

男子SPでトップに立った高橋大輔

フィギュアスケートGPシリーズ第3戦中国杯第1日

(11月2日 上海・東方体育中心)
 トップに立っても喜べない。男子SPで10年世界選手権金メダリストの高橋は84・79点。新鋭の町田を抑えて首位発進したが、10月のスケートアメリカで17歳・羽生がマークした95・07点の世界最高得点には10点以上及ばなかった。「悔しい気持ちがある。自分の中では納得がいっていない」と不満の残る演技を振り返った。

 10月のジャパン・オープン後、プログラムの手直しをしたため、滑り込みが足りなかった。冒頭の4―3回転のコンビネーションに挑戦したが、4回転が両足着氷となり連続ジャンプにならず。3―3回転、基礎点が1・1倍になる演技後半のトリプルアクセルは決めたものの、スピンで取りこぼし、自慢のステップでも乗り切れなかった。

 スケートアメリカで小塚が優勝、羽生が2位、町田が3位と日本男子が表彰台を独占。「刺激にもなるし、プレッシャーにもなる」と高橋は危機感を感じていた。今大会も町田が1・31点差の2位につけている。3日のフリーでは4回転を成功させて、エースの意地を見せつける。

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2012年11月3日のニュース