「遼ブランド」立ち上げ!来季はオリジナルウエア作る

[ 2012年10月31日 06:00 ]

さいしん遼・応援クラブファン感謝祭2012の8番、宮本勝昌のイーグルパットが決まりガッツポーズする石川遼

 石川遼(21=パナソニック)がヨネックスとのクラブ、ウエアなどの5年間の用具総合契約を今季までで満了し、来季以降はクラブやボールをバラ売りで契約する方向で調整していることが分かった。特にこだわっているのがウエアで来季は「遼ブランド」で米ツアーに乗り込む構想もある。30日は埼玉・森林公園GCで行われた「さいしん遼・応援クラブ ファン感謝祭2012」に、芹沢信雄、宮本勝昌、谷原秀人と参加した。

 石川の来季の姿が見えてきた。プロデビューのときから始まったヨネックスとの5年5億円の用具総合契約が今季で切れるため、現在は水面下で各メーカーと交渉中。今回は長期ではなく2、3年での契約を模索している。石川はこの日、イベント会場で「来年は新しい契約先でプレーする可能性は高い」とした上で「(クラブやボールを)分けて契約という選択肢ももちろんある」と方向性を示した。

 優勝からは約2年間遠ざかっているものの、いまだに市場価値は衰えていない。あるメーカーからは総合契約で1年10億円という破格のオファーも受けた。だが、それを断ってでも分割契約にこだわるのは実現したい夢があるからだ。それが自分だけのオリジナルブランドの実現だ。

 アマ時代にはカーゴパンツをはいたり、ヒョウ柄のシャツを着たり、遊び心のあるウエアで存在感を示していた。翌日の試合のウエア選びは最高の気分転換で、「自分も将来ウエアのデザインをしてみたい」と語ることもあった。

 石川の父・勝美氏も「遼が大事なのはドライバーよりもウエアでしょう」と苦笑したように、本人の希望に応えてくれるメーカーを選定している。ゴルフではナイキがT・ウッズの、カッター&バックがレギュラーツアーから引退したA・ソレンスタムさんのオリジナルラインを展開中。独自ウエアはそんなトッププレーヤーだけに許された特権でもある。

 来季は年頭の試合には出場せず1月下旬から米ツアーで始動予定だが、ヨネックスとの契約も同じころに満了する。「来年は優勝を目指して頑張る」という石川の新しい戦闘服は、新天地での戦いとともにベールを脱ぐ。

 ≪1月4日開幕≫米男子ゴルフツアーは29日、来季のツアー日程を発表し、来年1月4日に始まる現代トーナメント(ハワイ州カパルア)で開幕する。メジャーはマスターズ(ジョージア州オーガスタ)が4月11~14日、全米オープン(ペンシルベニア州アードモア)は6月13~16日、全英オープン(英ミュアフィールド)は7月18~21日、全米プロ(ニューヨーク州ロチェスター)は8月8~11日。シーズン終了後は例年より時期を早め、13~14年シーズンを10月に開幕する。

続きを表示

2012年10月31日のニュース