吉田沙保里の国民栄誉賞決定 20例目、11・7授与式

[ 2012年10月23日 11:04 ]

国民栄誉賞を受けることが正式決定した吉田沙保里

 政府は23日の閣議で、レスリング女子世界選手権で10連覇し、五輪と合わせて13大会連続世界一を達成した吉田沙保里選手(30)=ALSOK=に、国民に深い感動と勇気を与えた点を評価して国民栄誉賞を与えることを正式に決めた。授与式は11月7日。栄誉賞は、昨年のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」以来で、20例目となる。

 吉田選手は世界選手権で2002年から負けなしで、五輪は04年アテネ、08年北京、ことしのロンドンと、3大会連続優勝した。13大会連続世界一は、ロシアの英雄で男子のアレクサンドル・カレリン氏の記録を上回り、14日にはギネス世界記録の認定証を受け取った。

 国民栄誉賞の第1号は本塁打世界新記録を達成した野球の王貞治氏。その後、スポーツ界から柔道の山下泰裕氏、マラソンの高橋尚子さんらが受賞し、11年女子ワールドカップ(W杯)で初優勝した「なでしこジャパン」は団体として初めて受賞した。

 藤村修官房長官は9日の記者会見で授与方針を表明。その後、内閣府が有識者から意見聴取していた。

 ▼栄和人・日本レスリング協会女子強化委員長の話 つらい時期もありながら五輪や世界選手権で13度も勝ち抜いた。世界の舞台に出るためには国内でも休みなしに闘って勝たないといけない。心技体全てにおいてすごいこと。

続きを表示

2012年10月23日のニュース