今井 巻き返し5位!自己ベストの合計157・72点

[ 2012年10月23日 06:00 ]

女子のトータルで5位に入った今井遥のフリーの演技

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦スケートアメリカ最終日

(10月21日 米ワシントン州ケント)
 女子はショートプログラム(SP)で7位だった今井遥(19=大東大)がフリーで4位となり、自己ベストの合計157・72点で5位に入った。昨季世界選手権4位のアシュリー・ワグナー(米国)がSP、フリーとも1位の188・37点でGP初優勝を果たし、クリスティナ・ガオ(米国)が174・25点で2位、アデリナ・ソトニコワ(ロシア)が168・96点で3位だった。

 心の成長を感じさせた演技だった。SPで出遅れた今井が「自信があった」というフリーで順位を2つ上げた。「ミスを最小限に抑えられたのが良かった」と喜んだ。

 序盤に予定していた2回転半―3回転の連続ジャンプが単発になった。これまでなら気落ちしたが、その後の3回転に2回転を足して連続技に。後半も一度は跳び損ねた3連続ジャンプを決め、モーツァルトの優雅な曲調を美しいスピンで表現した。

 昨季は疲労骨折した右足甲の痛みに悩まされ、四大陸選手権で9位と精彩を欠いた。その悔しさを今季にぶつけている。佐藤有香コーチは「この大会に間に合うか心配だった。よく頑張った」とねぎらった。練習拠点のデトロイトでは運転もできるようになったという大学1年生は「次のNHK杯は初めて。ワクワクしている」と声を弾ませた。

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