全柔連 立て直しへ強化委員長に斉藤仁氏就任

[ 2012年10月20日 19:25 ]

全日本柔道連盟の強化委員長に就任し記者会見する斉藤仁氏

 全日本柔道連盟は20日、東京都文京区の講道館で理事会を開き、1984年ロサンゼルス、88年ソウル五輪男子95キロ超級で2連覇した斉藤仁強化副委員長(51)が11月1日付で強化委員長に就任することを決めた。ロンドン五輪での成績不振で進退伺を出していた吉村和郎強化委員長は任期満了に伴っての退任扱いとされ、新設の強化担当理事となる。

 ロンドン五輪で日本は金メダル1個に終わり、特に男子は史上初のゼロと惨敗。2004年アテネ、08年北京五輪で男子監督を務めた斉藤氏は「今回の結果を踏まえて検証し、4年後、8年後、さらに12年後に向けて発掘、育成、強化に力を注いでいきたい」と記者会見で抱負を述べた。

 斉藤氏は男子の篠原信一監督、女子の園田隆二監督について続投を視野に入れるとしながら「一度全てをフラット(白紙)にして考える」と話し、同行する世界団体選手権(27、28日・ブラジル)後に代表スタッフを決める意向を明らかにした。

 斉藤氏の強化副委員長の後任に日体大男子監督の山本洋祐氏が就き、日蔭暢年副委員長は留任した。

 ◆斉藤 仁(さいとう・ひとし)84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪で当時の95キロ超級2連覇。世界選手権は83年モスクワ大会無差別級優勝。全日本選手権は優勝1度。89年に現役引退後は母校の国士舘大監督などを歴任し、00年に日本男子監督就任。04年アテネ、08年北京五輪を率いた。51歳。青森県出身。

続きを表示

2012年10月20日のニュース