匿名で1億3千万円寄付…高橋大輔ら育ったリンク存続へ

[ 2012年10月9日 11:25 ]

 資金難で存続が危ぶまれているアイススケートリンクなどの複合施設「大阪府立臨海スポーツセンター」の耐震工事費を集めるため、募金活動をしている支援の会に、匿名で1億3千万円の寄付があったことが9日、分かった。

 松井一郎大阪府知事はこれまでに「工事費約3億円の半額を集めれば、残りを府が負担する」と明言。寄付により募金総額は約1億4300万円を超え、存続のめどが立った。松井知事は9日、「確認できれば耐震化の取り組みをスタートさせたい」と述べた。

 センターは橋下徹大阪市長が知事時代の財政改革で、2008年に売却が一時検討され、府が支援しない条件で存続が決定。府は15年度までの施設耐震化を求めていたが、工事費が捻出できず存続が危ぶまれていた。

 寄付は2日、支援の会の口座に振り込まれ、翌3日に「センターで練習風景を見させてもらい、子どもたちの輝きに心打たれた」という趣旨のメールが送られてきた。

 大学時代に練習に打ち込んだ高橋大輔らフィギュアスケートの選手や利用者らが5月から募金活動をしていた。

 長女が練習に通った支援の会の高林永統会長(50)は「みんな涙を流しながら、うれしい悲鳴を上げている。府にも支援をお願いしたい」と話した。

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2012年10月9日のニュース