藍 カート道で転倒…スコアも76とずっこけ11位

[ 2012年10月1日 06:00 ]

<日本女子オープン最終日>14番ティーに向かう途中に転倒する宮里藍

女子ゴルフツアー日本女子オープン最終日

(9月30日 横浜カントリークラブ西コース=6545ヤード、パー72)
 2打差からの逆転を狙った宮里藍(27=サントリー)がずっこけた。終盤にカート道で転倒したこともあり、バーディーなしの4ボギーで76とスコアを落とし、通算7オーバー、295。今季の自身、日本ツアー最終戦は11位に終わった。71で回った宮里美香(22=NTTぷらら)が通算3オーバーで日本勢最高の4位。通算イーブンパーのフォン・シャンシャン(23=中国)が初日から首位を守り完全優勝した。

 ホールアウト後、すりむいた両膝に話題が及ぶと、宮里は「しーっ」と恥ずかしそうに“内緒”のポーズをした。とはいえ、転んだのは多くのギャラリーの目の前で隠しようもない。逆転を狙った今季の日本ラストゲームは何ともしまらない締めくくりとなってしまった。

 アクシデントは13番グリーンから14番のティーグラウンドに向かう途中だった。下り坂のカート道で落ちている枝に足を滑らせたのか、野球のヘッドスライディングばりにバタリ。周りのギャラリーすら一瞬、静まりかえる予想外の転倒に起き上がった宮里は「お騒がせしてすみません」と小さな体をさらに小さくして移動した。

 残り5ホールで追い上げ態勢に入りたかったが、両膝を打ち、とっさについた手にもしばらく痛みが残った。14番のティーショットは距離感が合わず手前のバンカーにつかまりボギーとすると、最難関の17番でもボギーを叩いて結局は11位。バーディーなしの4ボギーに「ショットは良かったのにグリーンのスピードが凄く速く見えて打ち切れなかった。それが全て」と振り返った。

 日本のエースが文字通りこけると、日本女子オープンは3位までを外国勢が独占。散々な一日だったが、それでも収穫はあった。「この狭いフェアウエーを戦ったので(米ツアーの)残り5試合は広く感じると思う。ドライバー、アイアンのショットの精度は弾みがつく」と次戦の米女子ツアーのサイム・ダービー・マレーシア(10月11日開幕)へ前向き。最後はすりむいたのが「顔じゃなくて良かった」と笑いを誘って引き揚げた。

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