日馬富士「90点」横綱デビュー 師匠が合格点

[ 2012年9月29日 06:00 ]

明治神宮で不知火型の土俵入りを初披露する日馬富士

 大相撲の第70代横綱に昇進した日馬富士(28=伊勢ケ浜部屋)が28日、東京都渋谷区の明治神宮で奉納土俵入り(手数入り)を行い、不知火型を初めて披露した。新横綱は太刀持ちに安美錦、露払いに宝富士を従えて登場。ややふらつく場面もあったが、1分53秒をかけて慎重に所作を行ってミスなし。同じ不知火型だった師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「90点」と合格点を与えた。

 ゆっくりと慎重に、そして美しく。日馬富士は約3000人が見守る中、初めての横綱土俵入りを1分53秒をかけてミスなく務め上げた。記録が残る第47代の柏戸以降で3番目に遅いタイムで不知火型に限定すると最スロー。「親方みたいな美しい土俵入りを目指した。一つ一つ集中して心を込めてやりました」。白鵬より22秒、師匠より45秒も時間をかけていた。

 前日に稽古場で伊勢ケ浜親方から教わった際にはミスを連発。その夜は都内の自宅で師匠の現役時代のビデオを「20回以上」見ながら動きを確認した。そして迎えた本番。動きをゆっくりし過ぎて最初に四股を踏む場面でややふらついたが、両腕を大きく広げて攻めの姿勢を表現するせり上がりは力強かった。弟子の晴れ姿を見て師匠は「心配もしたが、感激した。90点」と及第点を与えた。

 新横綱場所に向けて準備も整ってきた。九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)から土俵入りで使う「太刀」は“皇室仕様”となる。東京後援会の佐藤俊一会長によると、鞘(さや)や柄などの拵(こしら)えは江戸時代末期に在位した孝明天皇の護衛が実際に使用していたものを使い、刀身部分は東京都無形文化財の吉原国家(くにいえ)氏が既に制作を開始した。

 東京後援会から贈られる2本の化粧まわしも「富士山」と「歌舞伎」をイメージしたものに決定。また10月8日には日馬富士のしこ名を命名した草山清和氏が分祠(ぶんし)長を務める出雲大社相模分祠(神奈川県秦野市)で土俵入りを披露することも決まった。

 土俵入りに先立って横綱推挙式も行われ、北の湖理事長(元横綱)から推挙状と純白の横綱が手渡された。「今まで通り精進し、横綱としての責任を果たしたい」。自覚十分の第70代は日ごとに風格を増している。

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