新横綱・日馬富士が誕生 相撲協会理事会、満場一致で正式決定

[ 2012年9月26日 09:26 ]

横綱昇進の伝達を受ける日馬富士(左側中央)と伊勢ケ浜親方夫妻

 日本相撲協会は26日午前、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東大関日馬富士(28)=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の第70代横綱昇進を満場一致で正式に決めた。新横綱の誕生は、2007年夏場所後の白鵬以来約5年4カ月ぶり。

 日馬富士は秋場所で2場所連続の全勝優勝を果たし、24日の横綱審議委員会で全会一致により横綱に推薦された。外国出身として5人目の横綱。朝青龍、白鵬と合わせ3人連続でモンゴル勢が最高位に就いた。朝青龍の引退で始まった白鵬の一人横綱は15場所で解消。10年初場所以来、番付の東西に横綱がそろう。

 ▼北の湖理事長(元横綱)の話 満場一致だった。自分本来の相撲で横綱の重責を果たしてほしい。正々堂々と取るのが大事。責任感を持ち、生活面でも土俵の上でも頑張ってほしい。

 ▼鏡山審判部長(元関脇多賀竜)の話 もう決まったのだから、何も言うことはない。あとはしっかり頑張ってほしい。それがみんなの願いだと思う。

 ▼九重事業部長(元横綱千代の富士)の話 後に続く人を引っ張ってもらいたい。うるさい相撲ではなく、どっしりした相撲を取ってほしい。絶対に負けない自分の型を一日も早くつくることだ。

 ▼貴乃花理事(元横綱)の話 体が一回り大きくなったが、体力の維持が必要になる。大型力士とやるときに、どんな相撲が取れるか考えてもらいたい。

 ▼楯山理事(元関脇玉ノ富士、九州場所担当部長)の話 久しぶりの新横綱で、九州場所に向けて期待している。一人横綱よりも絵になる。最後まで優勝争いしてほしい。

 ▼八角理事(元横綱北勝海)の話 横綱というのは日本相撲協会を代表するもの。自覚を持ってやってほしい。(使者を務めて)光栄です。昨夜は緊張して眠れなかった。

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2012年9月26日のニュース