元小結黒海が引退…体力の限界、グルジアで実業家転身へ

[ 2012年9月21日 12:42 ]

 大相撲で旧ソ連出身では初の関取となった元小結の十両黒海(31)=本名ツァグリア・メラブ・レバン、グルジア出身、追手風部屋=が秋場所13日目の21日、体力の限界から日本相撲協会に引退届を提出した。

 黒海は東十両12枚目の今場所、右膝を負傷して3日目の11日から休場。来場所の幕下転落は確実だった。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「下に落ちて、もう一回取る気力はなかった。膝、首、肩が悪く、この3場所は稽古もできていない」と話した。

 日本国籍を取得していない黒海は親方にならず、今後はグルジアに戻って事業などを展開するという。断髪式は東京都内で行う予定。

 入門前はレスリングの有望選手だった黒海は2001年夏場所初土俵。パワーあふれる突き、押しで03年夏場所に新十両となり、06年秋場所が新小結。幕内在位45場所で敢闘賞を2度受賞した。

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2012年9月21日のニュース