厳戒ムードも…日本 格上の中国に快勝!準決勝進出

[ 2012年9月21日 06:00 ]

<日本・中国>第3P、シュートを決める竹内(中央)

 厳戒ムードの一戦を日本が制した。バスケットボール男子のアジア・カップ第6日は20日、大田区総合体育館で行われ、準々決勝で世界ランク35位の日本は、同11位の中国に60―50で勝った。日本は21日の準決勝でカタールと対戦する。

 尖閣問題の余波がスポーツ界にも及ぶ中、大会主催者は急きょ警備員を増員し、観客の手荷物検査も実施した。物々しい雰囲気の中で行われ、中国国旗を手にした観客の姿もあったが、懸念されたトラブルは起きず試合終了のブザーが鳴った。

 試合前の中国国歌演奏では日本の観客から拍手も送られ、両国の選手が健闘を称え合う場面もあった。外務省や警察と連携を取り、対応に追われた日本バスケットボール協会関係者は「無事に終わって良かった」と安どの表情だった。

 両チーム最多の18得点と活躍した竹内公輔(27=トヨタ)が「選手間で意識することは全然なかった。政治的な問題も考えていなかった」と言えば、鈴木貴美一監督(52)も「試合前のミーティングでも、プレー以外のことは何も話していない」と話した。

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