吉田“親離れ”リオ五輪視野に拠点東京へ

[ 2012年9月21日 06:00 ]

公開練習後に記者の質問に答える吉田沙保里

 レスリング女子55キロ級で五輪3連覇を達成した吉田沙保里(29=ALSOK)が16年リオ五輪を視野に、東京に練習拠点をつくる考えを明らかにした。

 20日に都内で公開された全日本合宿に参加した吉田は、この日の午前、全日本女子の栄和人監督と話し合いを行い、監督も了承。中京女大(現至学館大)入学時から一貫して指導を受けてきた栄監督からの“親離れ”を決意した吉田は「このままの環境で続けていても(16年まで)気持ちが持たない気がする。愛知にも練習に帰り、半分は東京みたいな生活になると思う。違う環境も見ながらレスリングを楽しんでリオまで続けられれば」と話した。

 今月27日にカナダ・ストラスコナカウンティで開幕する女子の世界選手権でアレクサンドル・カレリン氏を超える13度目の世界一を目指す吉田は「終わったら少し休みたい」とも話し、東京には来年、住居を構える予定。大学や自衛隊などへの出稽古だけでなく、単身での海外合宿も計画するという。「自分でご飯も作ります」と誓った女王は、新たなチャレンジに目を輝かせていた。

続きを表示

2012年9月21日のニュース