リオの星だ!“北島2世”スーパー高校生・山口、世界新!

[ 2012年9月16日 06:00 ]

少年男子A200メートル平泳ぎを2分7秒01の世界新で制し、ガッツポーズする山口

ぎふ清流国体第3日

(9月15日 岐阜長良川スイミングプラザ)
 “北島2世”が本家以来の世界新記録を打ち立てた。競泳少年A(高2、3)男子200メートル平泳ぎで、鹿児島・志布志高3年の山口観弘(18)が2分7秒01で、ロンドン五輪金メダルのダニエル・ジュルタ(ハンガリー)の世界記録を0秒27更新した。日本人の世界記録は02年以降5度樹立した北島康介以来。ロンドン五輪出場を逃した新星が、4年後のリオデジャネイロ五輪の金メダル最有力候補に名乗りを上げた。

 岐阜の青空に右人さし指をゆっくり突き上げた。電光掲示版で世界新記録を確認した山口は世界最速の男になったことを誇らしげに示した。ジュルタの金メダルタイムを0秒27更新する2分7秒01。「正直、狙っていたのは2分6秒台。あと少しだった」。悔しさが先に口をつく当たりが、この男のスケールの大きさを物語っていた。

 北島も、ロンドン五輪銅の立石もいないジュニア世代のレース。山口はスタートから抜け出した。1メートル74と小柄ながら力強い腕のかきで、前半100メートルを自己最速の1分1秒72。150メートルで世界記録に0秒62に迫った。そして「僕の一番の強み」という得意のラスト50メートルでピッチを上げた。そのラップタイムは32秒23で、ジュルタの世界記録時の33秒12、北島の日本記録時の33秒27を大幅に上回る。風や波の影響を受けやすい屋外プールだったことは関係ない。驚異のラストスパートで世界記録を打ち立てた。

 今年4月のロンドン五輪代表選考会は100メートルも200メートルも北島、立石に続く3位で出場権を逃した。五輪では同学年の萩野公介が400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得し、刺激を受けた。「負け惜しみに聞こえるかもしれないけれど、五輪に出られなくてよかった」。この1年間で4秒49短縮。五輪落選の悔しさをバネに、あこがれの北島の記録も超えた。

 02年秋の釜山アジア大会200メートルで初めて世界記録を出した北島は翌年のバルセロナ世界選手権で世界新で2冠を達成した。くしくも来年の世界選手権の開催地はバルセロナ。「直接対決で世界一になったわけではない。挑戦者として実力を証明したい」。山口の目の前には北島の歩んできた栄光の道が広がっている。

 ◆山口 観弘(やまぐち・あきひろ)1994年(平6)9月11日、鹿児島県志布志市生まれの18歳。志布志高3年。3歳上の兄・大貴さん(法大)が所属していた志布志DCで、5歳から水泳を始める。平泳ぎは100メートル、200メートルともに中学、高校記録を持つ。100メートルが苦手だったが、8月の高校総体で日本歴代3位の59秒56をマーク。来春から東洋大進学予定。1メートル74、67キロ。

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