高3山口 200平で世界新「北島さんの後を継げる選手になりたい」

[ 2012年9月15日 16:35 ]

国体の競泳少年男子A200メートル平泳ぎ決勝で2分7秒01の世界新で優勝した、鹿児島・志布志高の山口観弘

 競泳男子の新鋭、鹿児島の志布志高3年生、山口観弘(18)が15日、岐阜市の長良川スイミングプラザで行われた国民体育大会「ぎふ清流国体」少年男子A200メートル平泳ぎ決勝で2分7秒01の世界新記録を出して優勝した。ダニエル・ジュルタ(ハンガリー)がロンドン五輪で金メダルを獲得した時の2分7秒28を0秒27縮めた。

 競泳の日本選手の世界記録更新は、2008年北京五輪100メートル平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)以来4年ぶり。

 4年後のリオデジャネイロ五輪に向けて世代交代を印象づけた山口は、ロンドン五輪の出場を逃したものの8月に躍進、自身の高校記録を2分7秒57まで伸ばしていた。この日は最後の50メートルで追い込む得意の展開で、五輪2大会連続2冠の北島の日本記録、2分7秒51も大幅に更新し、北島が11年間保持した同種目の日本記録を奪った。

 国体で世界記録が出たのは、1976年佐賀大会重量挙げの三木功司以来となった。

 ▼山口観弘の話 正直、2分6秒台を狙っていた。来年の世界選手権が楽しみ。憧れの北島さんの後を継げる選手になりたい。東京で平井(伯昌)先生に教えてもらってから、精神面も強くなったし、体も一回り大きくなった。200メートルは世界で通用すると思う。100メートルでも勝負したい。

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