国枝 車椅子テニス連覇!史上初の快挙に涙

[ 2012年9月10日 06:00 ]

車いすテニスの男子シングルスで2連覇を達成し、喜びを爆発させる国枝慎吾

 ロンドン・パラリンピック最終日は9日、マル発着周回コースなどで行われ、陸上マラソン(車いす)の男子で、日本勢は副島正純(福岡県)の4位が最高。女子の土田和歌子(東京都)は5位だった。男子マラソン(視覚障害)では岡村正広(千葉県)が4位、和田伸也(京都府)は5位だった。車いすラグビーの日本は3位決定戦で米国に43―53で敗れた。第11日の8日は車いすテニスの男子シングルス決勝で、国枝慎吾(千葉県)が2連覇を果たした。陸上男子200メートル(車いすT52)は伊藤智也(三重県)が31秒60で今大会3個目となる銀メダルを獲得した。今大会の日本のメダル数は計16個(金5、銀5、銅6)だった。

 勝利を決めた瞬間、男泣きした。車椅子テニス男子シングルス決勝。国枝が世界ランク1位のウデを破り、史上初の2連覇を成し遂げた。「何と言い表していいのか分からないほど興奮した」と感無量の表情で喜んだ。

 第1セットから強化してきたフォアハンドがさえまくった。相手の揺さぶりには全力で応じ、猛然と球を追い続けた。第2セットは2度のブレークポイントをいずれもものにした。9歳で脊髄(せきずい)腫瘍を患い、小学6年から競技を始めた。4大大会を何度も制するなど実績を積み、09年にプロ転向。「プロ宣言した以上、失敗例になっては駄目だと思っていた。金メダルで責任を果たせた」と誇った。

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