錦織「当たり前」ストレート勝ちで3回戦進出

[ 2012年9月1日 06:00 ]

男子シングルス2回戦 ティム・スマイチェクを破り3回戦に進んだ錦織圭

テニス全米オープン第4日

(8月30日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルス2回戦で、第17シードの錦織圭(22=日清食品)は世界ランキング179位のティム・スマイチェク(24=米国)に6―2、6―2、6―4で快勝した。3回戦で対戦する第12シードのマリン・チリッチ(23=クロアチア)は2年前の2回戦で4時間59分の死闘の末に勝利した相手。4年ぶりの4回戦進出を懸けて、因縁の相手と激突する。

 最後はスマイチェクのリターンが外れて勝負は決した。過去1勝2敗で苦手意識のあった相手に会心のストレート勝ち。錦織は「しっかり守って攻撃していい試合運びができた」と納得の笑顔を見せた。相手のバックに高いボールを集めて主導権を握ると、第1セットでいきなり5ゲーム連取し波に乗った。「この1、2週間はボールを打つ感覚がいい。無駄なミスがなくて、しっかりコートの隅に振り分けられている。たまにあるんです」。1回戦に続いて1セットも失わず絶好調だ。

 3回戦の相手は1メートル98のチリッチ。1歳上で対戦成績は2勝1敗。「サーブがいいのが一番の印象。ジュニア時代から知っていて他の選手に比べて近い存在」と評する。2年前の全米2回戦では4時間59分のフルセットの死闘を演じ競り勝ったが、ここで左足内転筋を痛めて、次の3回戦は途中棄権せざるをえなかった。因縁の再戦だ。

 勝てば全米通算8勝で日本人男子最多の熊谷一弥に並ぶ。4大大会通算勝利数も18勝で2位になる。日本のエースは「ここまでは(勝って)多少当たり前のところがある。次はタフな試合になる。ここからが勝負ですね」と気合を入れ直した。

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2012年9月1日のニュース