山口、日本記録あと0秒06…平井コーチ「リオの金筆頭」

[ 2012年8月30日 06:00 ]

男子200メートル平泳ぎを2分7秒57の高校新で制した山口観弘

競泳 全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会第4日

(8月29日 東京辰巳国際水泳場)
 男子200メートル平泳ぎで山口観弘(17=志布志DC、鹿児島・志布志高3年)が、日本記録に0秒06差に迫る2分7秒57の高校日本新をマークして優勝した。

 17日のインターハイでマークした日本歴代2位の2分7秒84は、まぐれではなかった。序盤から「リニアのような独特な泳ぎ」(日本代表・平井ヘッドコーチ)で飛び出した山口は、自己ベストをさらに0秒27更新。北島の日本記録に0秒06と迫り「悔しいけど、確実に力がついた」と実力は本物だと自ら証明した。

 ジュニアの国際大会が行われていたハワイから前夜に帰国。時差ボケで3時間しか寝ていないのだから驚く。目標は2分7秒28の世界記録どころか「4年後は5秒台と思っている。早く6秒台を出したい」と断言した。

 急激な成長にロンドン五輪で金メダルを逃した首脳陣の期待も絶大だ。上野競泳委員長は、9月15日からの国体で「世界記録を視野に入れて」と話し、平井氏も「リオデジャネイロ五輪の金メダル筆頭」と期待した。

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