石川遼の妹・葉子 予選通過に1打及ばず

[ 2012年8月26日 06:00 ]

<ニトリレディス 第2日>8番でダブルボギーを叩きガックリ9番に向かう石川葉子

女子ゴルフツアーニトリ・レディース第2日

(8月25日 北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部=6477ヤード、パー72)
 石川葉子(16=西武台千葉高1年)が1打及ばず悔し涙を流した。男子プロの遼(20=パナソニック)を兄に持つ高校生は2バーディー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの75で通算4オーバー、148。カットラインに1打差の63位でツアー8試合目で初の予選通過はならなかった。63をマークしたアン・ソンジュ(24=韓国)が通算10アンダーで首位に立ち、2打差の2位に穴井詩(24=雄山)がつけた。
【第2R】

 こみ上げてくる感情を抑えられなかった。報道陣に囲まれた石川はぎりぎりの戦いを続けた一日を振り返ると涙があふれた。「8番が悔しい。バーディーを取った後だったのに…気持ちが空回りした」。終盤の痛恨のダブルボギーを嘆いた。

 予選通過は60位タイまで。52位で10番から出た石川は12番でティーショットをロストボールしてトリプルボギーとする最悪の滑り出しとなった。それでも、15番でバーディーを取り返すと、その後は粘り強くパーを拾い通算3オーバーをキープ。終盤の7番パー5でついに3打目を1・2メートルにつけてバーディーを奪い安全圏に入った。

 しかし、次の8番パー3。ティーショットを左のバンカーに入れると、2打目はピンを10メートル以上もオーバーし、そこから3パットしまさかのダブルボギーを叩いた。キャディーや同組の山村彩恵、村田理恵らから「諦めないで」との声をかけられ、最終9番まで力を振り絞ったが、10メートルのバーディーチャンスは1メートルオーバーし、夢は消えてしまった。

 大会前は兄の遼と一緒に練習し「調子いいねと言われていた」だけに、「もうちょっと良いプレーをしたかった」とがっくり。それでも、ここまでのツアー7試合ではカットラインには遠く及ばない場所でのプレーだったとあって、「良い所でプレーしていて悔し泣きしたのは初めて。最後にカップに入った瞬間はゴルフを頑張っていて良かったな」と心から思えた。

 予選落ちが決まっても練習場に直行。父・勝美氏も「お、変わっちゃったなあ」と目を細めた。兄と常に比較されてきたが、ゴルフをもっとうまくなりたいと思った。26日は誕生日。「あ、忘れてた。16歳かー。夏も終わりだな」。予選通過を決めて自らを祝うことはできなかったが、15歳最後の1日は最高の経験を積むことができた。

 ◆石川 葉子(いしかわ・ようこ)1996年(平8)8月26日、埼玉県松伏町出身の16歳。松伏二中から西武台千葉高。小学1年からゴルフを本格的に始め、小学6年でヨネックスジュニア選手権小学生高学年女子の部で優勝。中学1年でツアーデビューし、今回がレギュラー8試合目。ステップアップツアーには3試合出場。次戦は9月の山陽新聞レディースカップを予定。得意クラブはドライバー。1メートル57。血液型O。

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