ベラルーシ女子砲丸投げ選手 ドーピングで金メダル剥奪

[ 2012年8月14日 06:00 ]

ロンドン五輪陸上女子砲丸投げで優勝したが、ドーピング違反で金メダル剥奪となった、ベラルーシのナドゼヤ・オスタプチュク

 国際オリンピック委員会(IOC)は13日、ロンドン五輪陸上女子砲丸投げで優勝したナドゼヤ・オスタプチュク(31=ベラルーシ)をドーピング違反で失格にし、金メダルを剥奪すると発表した。

 筋肉増強剤のメテノロンが検出された。今大会でメダリストの違反は初めて。IOCによると、同選手は5日の事前検査と、6日の競技後に受けた検査の両方でメテノロンに陽性反応を示した。2位のバレリー・アダムズ(ニュージーランド)が金メダルとなるなど、同種目の順位は1つずつ繰り上がる。

 オスタプチュクは04年アテネ五輪で4位、08年北京五輪で銅メダルを獲得した実力者。世界選手権は05年に優勝し03、07、11年の3大会で2位。

 ベラルーシの投てき選手では、アテネ五輪男子ハンマー投げで銀メダルを獲得したイワン・チホンが、当時採取した検体の再検査で違反が発覚。国際陸連の要請を受けた同国オリンピック委員会が、ロンドン五輪への出場を差し止めていた。

 チホンは3位だった北京五輪でも、2位のベラルーシ選手とともに禁止薬物が見つかりながら、検査手続きの不備で処分を免れている。繰り返される違反に国としての取り組みにも疑惑の目が向けられそうだ。

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2012年8月14日のニュース