マキロイ独走メジャー2勝目 W帝王超えだ!

[ 2012年8月14日 06:00 ]

優勝トロフィーを手に笑顔を見せるマキロイ

USPGAツアー 全米プロ選手権最終日

(8月12日 米サウスカロライナ州キアワ島 キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース=7676ヤード、パー72)
 ロリー・マキロイ(23=英国)が2位に8打差をつけて圧勝した。23歳3カ月の大会制覇は“帝王”ジャック・ニクラウスより若い歴代4位の年少優勝で、2位との8打差Vもニクラウスの持つ大会記録を更新。昨年の全米オープンに続くメジャー2勝目で世界ランク1位にも返り咲いた。石川遼(20=パナソニック)は70で回り、通算7オーバーの59位。タイガー・ウッズ(36=米国)は通算2アンダーの11位だった。

 西日を浴び金色に輝く18番グリーン。大歓声がマキロイを迎え入れた。カラーからの6メートルをパターで沈めてバーディー締め。ニクラウス超えの8打差圧勝は、8打差レコードVを飾った全米オープンの再現だった。

 第3ラウンドの残り9ホールを終え、3打差の首位に浮上。そこからは危なげなかった。ドライビングディスタンス1位の飛距離を生かしメジャー最長コースを攻め、グリーンを外した時のリカバリー率も1位と小技もさえた。隙のないノーボギーの66で逃げ切った。

 ゴルフが復活する16年リオ五輪の金メダル最右翼。ここ数カ月は調子を崩し、テニス選手のウォズニアッキとの交際が原因と言われた時期もあったが、そんな批判を吹き飛ばす強さだった。全米プロがストロークプレーに変わった58年以降の最年少優勝記録で、再び世界ランク1位となった。

 「タイガーが言っていたのを聞いたことがある。いいシーズンを素晴らしいと言えるシーズンにするには、メジャータイトルが必要なんだってね」。早くも「来年の4月が楽しみ」とマスターズを見据える23歳。いい選手というよりも、偉大な選手に変貌しつつある。

 ≪マキロイが1位返り咲き≫男子ゴルフの12日付世界ランキングが発表され、全米プロ選手権でメジャー2勝目を飾ったロリー・マキロイが3位から1位に返り咲いた。陥落したルーク・ドナルド(英国)は2位。タイガー・ウッズは2位から3位に下げた。日本勢では石川遼が67位から70位となった。藤田寛之は2つ下げて80位だった。

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2012年8月14日のニュース