データだけではない 日本女子バレー メダル獲得のワケ「最後は気持ち」

[ 2012年8月12日 07:17 ]

<日本・韓国>復活の銅メダル!!韓国をストレートで破った日本メンバーはコート上で涙の抱擁

ロンドン五輪バレーボール

 魔女復活だ!!バレーボール女子の3位決定戦で、世界ランキング5位の日本は同15位の韓国を3―0のストレートで下して、84年ロサンゼルス五輪以来28年ぶりの銅メダルを獲得した。

 偉大な恩師への約束を果たした。ロンドン出発直前の7月5日。真鍋監督と選手は昨年12月31日に亡くなった日本協会名誉会長の松平康隆さん(享年81)の都内の墓を訪ねた。4位に終わった昨年11月のW杯後にもらった一本の電話が常に指揮官の頭に残っている。「ロンドン五輪がメーンだ。メダルを獲るために頑張れ」。墓前でメダル獲得を誓った。

 真鍋ジャパンの原点は独自の技術と戦術で、72年ミュンヘン五輪で男子を金メダル獲得に導いた「松平イズム」だ。

 09年に就任した真鍋監督が選んだのは日本伝統の守備で勝つ「日本オリジナル」スタイル。名将の「常識の延長線上に勝利はない」の言葉を胸に強化を図った。直前合宿ではレシーブ練習に時間を割いた。男子コーチを7人も呼び、台の上からの強打を受け、選手の腕はアザだらけだ。iPadを駆使した近代的なデータバレーに注目が集まるが、その実は違う。「拾って拾って拾いまくる。最後は気持ちだ」と泥臭いバレーを追求してきた。

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