切符逃したシドニーから日の丸…34歳竹下「最高に幸せ」

[ 2012年8月12日 06:00 ]

<日本・韓国>トスを上げる竹下

ロンドン五輪バレーボール 女子3位決定戦 日本3―0韓国

 頼れる司令塔が変幻自在のトスワークを見せた。竹下はこの日先発した迫田に効果的に配球するなど、韓国のディフェンスに的を絞らせなかった。勝利が決まると真鍋監督、チームメートと抱き合い、「とにかくメダルを獲れて最高に幸せだなと思った」と歓喜の涙を流した。

 出場権を逃した00年シドニーはセッターとして責任を背負い、04年アテネ、08年北京は準々決勝で敗れてメダルに届かなかった。「勝ち切れて良かった。(バレー最終日の)11日まで、みんなとバレーがしたかった」。チーム最年長の34歳は今後について「日本に帰ってからゆっくり考えたい。心の整理をつけたい」と話した。五輪を最後に現役生活に別れを告げる可能性もあるが、1メートル59の小さな司令塔が残した足跡は、日本バレー界の歴史に刻まれる。

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2012年8月12日のニュース