指導担当を細分化…真鍋ジャパン支えたスタッフ分業制

[ 2012年8月12日 06:00 ]

<日本・韓国>甦(よみがえ)った日本!!韓国をストレートで破った日本メンバー

ロンドン五輪バレーボール 女子3位決定戦 日本3―0韓国

 真鍋ジャパンの進撃の陰に、最強コーチ陣の存在がある。真鍋体制発足から、指揮官は指導の担当分野を細分化し、4人のコーチに任せた。安保澄ディフェンス・コーチ(41)、川北元戦術戦略コーチ(36)、大久保茂和ブロック・コーチ(32)、山口祐之サーブ・コーチ(39)がその4人だ。

 膨大なデータと格闘する現代バレーで、監督が全てを処理するには限界がある。役割と責任を明確にし「選手も誰に聞けばいいか分かりやすい」と荒木田チームマネジャー。真鍋監督とコーチ陣は練習前に入念なミーティングを行い、試合前は徹夜で作戦を練る。ただ、データや戦術が高度になっても、選手が指示通り遂行できなければ意味をなさない。「昔の木村や荒木に今と同じことをやれと言ってもできない」と同チームマネジャーは選手の成長を認めた。

 真鍋監督とコーチ陣は、ジュニア世代の合宿にも積極的に参加。トップチームの戦術などを次世代の若手にも還元している。日本代表の指揮官はいずれ代わるかもしれない。だが、少々のことではブレない大きな軸が全世代に確立されようとしている。ロンドンでの28年ぶりのメダル獲得は「新黄金時代」の序章だ。

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2012年8月12日のニュース