女子バレー 28年ぶりメダルへ!日韓「銅」決戦 

[ 2012年8月11日 06:00 ]

<日本―ブラジル>第3セット、高いブロックにスパイクを阻まれる木村(左)

ロンドン五輪バレーボール

 日韓銅メダル決戦だ!!女子準決勝は9日に行われ、世界ランク5位の日本は同2位のブラジルに0―3のストレートで敗れた。北京五輪金メダルのブラジルの高さに屈し、決勝進出はならなかったが、メダル獲得のチャンスはあと1試合残されている。84年ロサンゼルス五輪銅以来28年ぶりのメダルを懸け、11日(日本時間午後7時30分開始)の3位決定戦で同15位の韓国と対戦する。

 メダルを懸けた最初の挑戦は失敗に終わった。4年前の北京五輪準々決勝に続き、またしてもブラジルにストレート負け。エース木村は「こういう結果になり本当に残念。もっとみんなで勢いを出せたら、いい試合ができた」と唇をかんだ。

 第1セット中盤までは、相手の強打を粘り強く拾い日本らしい戦いを演じた。だが、平均身長1メートル83と8センチ上回る相手ブロックに第1セットだけで8本つかまった。リズムを失いズルズルと3セット連続で奪われた。

 高さで劣るのは想定内だったが、誤算は相手のサーブレシーブの出来。日本のサーブでの得点はゼロで、全く崩すことができなかった。真鍋監督は「あれだけ返されると勝負にならない。ブラジルの集中力が今までと違った」と悔しがった。

 だが、試合後、メダル獲得を決めて大喜びするカナリア軍団の横で、下を向く日本選手は一人もいなかった。木村は「決勝に行けなくて残念ですけど、もう1試合できる。まだメダルのチャンスがある」ときっぱり。誰もが次の一戦の大切さを理解していた。

 3位決定戦の相手は韓国。世界ランクは日本の5位を大きく下回る15位で、真鍋ジャパン発足後は12勝1敗と圧倒している。だが、相手は日韓戦になるとどんな試合でも闘志をむき出しにしてくる。5月の五輪最終予選では1―3で敗れており、この試合で1メートル92の金軟景(キムヨンギョン)には一人で34点決められた。指揮官は「今の日本のブロックでは上からやられる。守備陣がしっかりやらないといけない」と気を引き締める。木村も「ヨンギョンは凄い選手。自分たちも負けないようにいい準備をしたい。最終予選のリベンジをして、勝って終わりたい」と対抗心を燃やしていた。

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2012年8月11日のニュース