千田 「次はおまえがメダル取れ」震災で亡くした親友との約束果たした銀

[ 2012年8月6日 12:24 ]

銀メダルを手に笑顔をみせるフェンシングの(左から)淡路、太田、三宅、千田

 フェンシング男子フルーレ団体で日本は、男女を通じて団体初のメダルを獲得した。東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼市出身の千田健太(27、ネクサス)は「地元が喜んでくれれば、本当に嬉しい」と話した。

 千田にとっては、亡き親友との約束を果たした銀メダルでもあった。

 小学校から高校まで同じ学校に通い、親友だった岩手県陸前高田市の小野寺諭さん=当時(25)は、震災で亡くなった。

 4年前の北京五輪で千田は11位に終わり、本気でフェンシングをやめようと思った。小野寺さんに相談すると、親友は真顔で言った。「次はおまえがメダルを取れよ」。

 震災で親友を亡くした悲しみ、故郷の変わり果てた姿を目の当たりにし、フェンシングを続けることにためらいを感じた時期もあったが、小野寺さんとの約束を果たしたい思いが、ここまで千田を引っ張ってきた。

 「4年間ウロウロしたけど、フェンシングを続けてきてよかった。(小野寺さんには)ありがとう、と言いたい」。銀メダルに目を落とし、笑顔になった千田だった。

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