“ボンバー”聡美、リレー銅で女子初の1大会3個

[ 2012年8月6日 06:00 ]

銅メダルを手に笑顔の(左から)上田、加藤ゆ、鈴木、寺川

ロンドン五輪競泳 女子400メートルメドレーリレー

 待ちに待った歓喜の瞬間だった。最終泳者の上田が米国、オーストラリアに次いで3番手で帰ってきた。00年シドニー五輪の銅以降、アテネ五輪5位、北京五輪6位とメダルから遠ざかっていた種目。日本記録で銅メダル獲得を決めた4人は肩を抱き合って、喜びを分かち合った。平泳ぎの鈴木は「ギリギリだったので、モニターに“3”を見た瞬間、今までにない喜びが出た」とトレードマークの笑顔を見せた。

 日本の救世主は鈴木だ。100メートル背泳ぎ銅の寺川から2位で引き継ぐと、必死に米国の背中を追った。予選で緊張から力んだ反省で「落ち着いて、飛び込んで3ストロークを伸びる泳ぎをしよう」と心がけた。持ち味の大きな泳ぎでぐいぐい加速した。「文句一つないレースができた」。引き継ぎタイムで予選から1秒19上げた。銅メダルだった個人種目100メートルの1分6秒46を大きく上回る1分5秒96。ロシアにかわされたが、オーストラリアを抑え、3位を守った。

 続くバタフライの加藤はオーストラリアに抜かれたが、逆にロシアを抜いた。アンカーの上田は前半50メートルでロシアに抜かれて4位に落ちたが、後半で再逆転。0秒30差で3位に滑り込んだ。鈴木の予選からのタイム向上が銅メダルの原動力となった。

 寺川は鈴木に「助けられてます」と感謝する。日本は前半の背泳ぎと平泳ぎの出来が勝負のカギを握る。5月の代表合宿中、プレッシャーを背負う寺川に、6歳下の鈴木は「大丈夫ですよ。私に任せてください」と声をかけた。そんな大胆さが女子史上初のメダル3個獲得の勝負強さにつながった。

 小学生の頃、バレーボールで何げなく打ったスパイクが、男子顔負けの強打だったため、ついた愛称は「ボンバー」。初の大舞台で才能を爆発させた21歳は「まさかの連続だった」と振り返った。「ロンドンは通過点だと考えてます。4年後はもっといい色を狙いたい。金ですね」。リオデジャネイロではさらなる大爆発が期待できそうだ。

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