北島、200メートルこそ!「粘るよ。最後まで」

[ 2012年7月31日 06:00 ]

<男子100メートル平泳ぎ決勝>3連覇ならず、5位に終わった北島

ロンドン五輪 競泳男子100メートル平泳ぎ

 男子100メートル平泳ぎで、2大会連続2冠の北島康介(29=日本コカ・コーラ)は59秒79の5位に終わり、競泳男子史上初の3連覇はならなかった。崩れた泳ぎのバランスを立て直せず、58秒46の世界記録を出して金メダルを獲得したキャメロン・ファンデルバーグ(南アフリカ)に完敗した。200メートル(31日予選、準決勝、8月1日決勝)で、再び3連覇に挑戦する。

 レースを終えた北島はしばらくの間、コースロープにもたれかかって、電光掲示板を見つめた。場内には優勝したファンデルバーグの世界新記録のアナウンスが響いていた。トップに1秒33の大差をつけられての5位。完敗の現実を、時間をかけて受け入れた。

 「見ての通りです。自分の力を出せなかった点は悔しい」

 前日の準決勝でファンデルバーグに0秒86差の6位。決勝では捨て身の勝負に出た。前半50メートルでは準決勝よりストローク数を2つ多い19回にし、0秒52速い27秒78で入った。5番手でターン。得意の後半で追い上げるイメージだった。だが、やはり本調子ではない。後半はスピードに乗れなかった。最後はもがくようにタッチして59秒79。準決勝から0秒10落とした。一方で、ファンデルバーグは準決勝から0秒37上げる58秒46。「最後(失速が)くるんじゃねえかと思って、案の定、失速した。58秒4(を出すの)は無理だと思う」と新王者を認めるしかなかった。

 前日の予選を泳いだ時点で泳ぎに違和感を覚えた。腕のかきやキックの調整を繰り返した。「頭の中で考えながら泳いでいた。泳いでいるうちに迷いが出た。凄く苦しかった」。本来の野性味あふれる泳ぎは影を潜めた。

 100メートルでは3連覇を逃した。「簡単に獲ってきたように思われるけれど、難しいのが五輪」と自らに言い聞かせるように語った。北京五輪後、1年間休養し、米国を拠点に独自に練習を積んできた新たなチャレンジ。その挑戦で狙う五輪金メダルのチャンスはまだ残されている。

 31日から200メートルが始まる。昨年の上海の世界選手権では100メートル4位の後、泳ぎを立て直し、200メートルでは金メダルに0秒22差の2位に食い込んだ。「200メートルの方がいいんじゃねぇ?って思うしかない。粘るよ。最後まで粘る」。中1日でどこまで修正できるか。北島は諦めていない。

 ≪2分7秒台の争いに≫200メートルは今季の世界ランキング1位に北島、同2位に立石がつけているが、ランキングは当てにならない状況だ。最大のライバルとなりそうなのが、同3位の昨年の世界王者・ジュルタ(ハンガリー)。苦手の100メートルで59秒53の4位に入っており、スピードが強化されている。6月に2分8秒74の好タイムを出したコッホ(ドイツ)も強敵だ。昨年の世界選手権の金メダルタイムは2分8秒41だったが、2分7秒台の争いになるとみられる。

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