父・義行コーチ万感 二人三脚でつかんだメダル

[ 2012年7月29日 06:00 ]

父・義行さんとともに銀メダルを手にする三宅

ロンドン五輪重量挙げ女子48キロ級

 三宅の喜びを、メキシコ五輪重量挙げフェザー級で銅メダルを獲得した父の義行さんもコーチとして会場で見守った。ロンドン入り後、24日の公式練習中に、義行さんは「1回目のスナッチがうまくいけば、そのままいける」と予言。その通りの結末に満足そうな笑みを浮かべた。

 シドニー五輪で正式採用された女子重量挙げをテレビで見て、中3だった娘は「私もやりたい」と父に懇願した。そして「冗談だろ」という父の目の前で42・5キロを軽々と挙げてみせた。その重量は父が高1で出した当時の記録だった。「もしかしたら、世界に通用するんじゃないか」。世界を目指して二人三脚が始まった。

 高校時代は練習時間を確保するため、車で送り迎え。怒ったこともあったが、09年に父の指導に反発して家出した娘を、優しく迎え入れて以降は、厳しく接するよりも“親離れ”した娘を優しく見守るようになった。2度目の大舞台で輝きを放った娘を見つめるその顔は、コーチというよりも、愛娘を見つめる親父の目に近かった。

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2012年7月29日のニュース