美香15位後退も4差変らず 逆転初V諦めない

[ 2012年7月29日 06:00 ]

第3ラウンド、通算7アンダーで15位に後退した宮里美香

USLPGAツアー エビアン・マスターズ第3日

(7月27日 フランス・エビアン エビアン・マスターズGC=6457ヤード、パー72)
 4打差の5位から出た宮里美香(22=NTTぷらら)はショットが乱れ、通算7アンダーの15位に後退した。順位は下げたが、首位との4打差は変わらず、最終日に逆転での米ツアー初優勝に挑む。宮里藍(27=サントリー)は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算5アンダーの29位。ステーシー・ルイス(27=米国)と朴仁妃(パクインビ)(24=韓国)が通算11アンダーで首位に並んだ。

 苦しいラウンドを終えた宮里美は、さばさばした表情さえ浮かべていた。「ショットがひどかった。こんなドタバタのゴルフは久しぶり。あってはならないことだけど」と出入りの激しい内容に力なく首を振った。

 時々雨粒の落ちてくる空模様。宮里美のゴルフも同じようにすっきりしないままだった。1番パー4で2打目をグリーン左に外し、アプローチもミスしていきなりボギーとつまずいた。5、7番もグリーン左バンカーに入れてボギーを重ねた。

 大会前には2週間のオフがあった。フランス入り直前には、米フロリダ州のIMGアカデミーでコーチやキャディーとミーティング。今月上旬の全米女子オープン(7位)やアーカンソー選手権(2位)を振り返り、「一番気になっていた」というパッティングについて話し合った。

 グリーンを見た時に感じる読みと、ヤーデージブックのメモが正反対の場合がある。「直感を信じて外すこともメモを信じて外すこともあった。そこで嫌なフラストレーションをためてしまう時があって難しかった」。解決策は見いだせなかったが、とことん話をすることで気持ちには整理がついた。

 優勝に近づくためにも大事だと分かっていた3日目。「もっと打ってもいいかと思えるほどだったけど、上がり3ホールは何とか耐えられた」。上位も伸び悩んだおかげで勝機は残った。「ショットがよくなればパットもかみ合ってくる。気持ちを切り替えたい」と強豪ひしめく優勝争いの中で、4打差からの大まくりに懸ける。

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2012年7月29日のニュース