藤本失速73も充実フィニッシュ「上で戦えるのかな」

[ 2012年7月23日 06:00 ]

最終ラウンド、1番でティーショットを放つアダム・スコット

USPGAツアー 全英オープン最終日

(7月21日 英国リザムセントアンズ ロイヤルリザム・アンド・セントアンズ=7086ヤード、パー70)
 新人の藤本佳則(22=フリー)は最終ラウンドを1バーディー、4ボギーの73で回り、通算7オーバーの287、54位でメジャー初挑戦を終えた。43位から出た武藤俊憲(34=赤城CC)は78とスコアを落とし、通算11オーバー、291で72位。アーニー・エルス(42=南アフリカ)が通算7アンダーで5年ぶり2度目の優勝、タイガー・ウッズ(36=米国)は4打差の3位に終わった。

 全英初挑戦をギャラリーの拍手とともに締めくくった。最終18番パー4。藤本は残り146ヤードのフェアウエーから9Iを振り抜くと、ピン左手前4メートルにつけた。このパットを沈めてバーディーフィニッシュ。スコアこそ落としたものの日本勢最高の成績で終え、「(4日間を終えて)もっと行けるんじゃないかと思えた。スコアだけ見ると下手になったように見えるけど、思っていたよりは壁は高くなかった」と結果以上の収穫を口にした。

 最終日もバンカーにつかまるなどして17番までに4ボギーと苦しんだ。一打も気が抜けないコースに「疲れた。精神的にしんどい」と苦笑い。それでも集中力を切らさず完走し「いろいろな打つ位置からのショットを練習していけば、上で戦えるのかな」と武器のアイアンを磨くことで世界と渡り合えると実感できた。

 次戦は日本ツアーに復帰し、その翌週にはブリヂストン招待で再び米ツアーに出場する。多忙なスケジュールに「新入社員だから休めません」と笑わせるが、一戦一戦成長する自分を楽しんでいる。「英語が話せるようになったら米ツアーにも挑戦したい」。充実の4日間が海外進出への思いを強くさせた。

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2012年7月23日のニュース