白鵬屈辱 一人横綱初の2場所連続V逸

[ 2012年7月23日 06:00 ]

土俵下に落ちガックリの白鵬

大相撲名古屋場所千秋楽

(7月22日 愛知県体育館)
 力なく前かがみになった姿に常勝を誇った男のオーラはみじんもなかった。10年春に一人横綱になってから初となる2場所連続のV逸。白鵬は、支度部屋に引き揚げるまでの通路で20秒ほど、しゃがんで下を向いた。自分が成し遂げたかった全勝優勝を日馬富士に奪われ、まともに歩くことができなかった。心配する報道陣の前では「大丈夫です」と言葉を吐いた。

 全勝対決。右を差したが肝心の左上手を奪えず、相手の投げからの攻めに「泳いじゃいました」。大関のスピードにもついていけず、無抵抗のまま土俵外まで一気に寄り切られた。名古屋は、全勝した2年前は野球賭博問題で賜杯は自粛、昨年も日馬富士に優勝をさらわれた。3年連続で千秋楽に賜杯を抱けなかった上、屈辱の座布団シャワーも浴びてしまった。

 夏場所は横綱昇進後ワーストの10勝5敗。四股、すり足で鍛え上げた下半身の力には自信はあったが、上半身の筋力に衰えを感じ、場所後から稽古中に必ず両手に15キロのダンベルを握った。これまではモンゴル相撲の元横綱の父・ムンフバトさんのアドバイスで器具を使ったトレーニングは取り入れなかったが、それを解禁。以前より胸の筋肉が膨れ上がったニューボディーで双葉山、大鵬を抜く史上1位の9回目の全勝優勝を狙ったが夢ははかなく散った。「緊張感がどこかにあったんでしょう」とうなだれた。

 23日からは10日間モンゴルに帰郷し、リフレッシュする。「原点に戻って基本をしっかり思い出していきたい」。“一人勝ち”時代は終わりを告げようとしているが、気力はまだ衰えていない。

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