木戸、初のトップ!元プロレスラー父の助言効いた!

[ 2012年7月21日 06:00 ]

首位タイでホールアウトし笑顔を見せる木戸

女子ゴルフツアー サマンサタバサ・レディース第1日

(7月20日 茨城県阿見町 イーグルポイントゴルフクラブ=6535ヤード、パー72)
 プロ5年目の木戸愛(22=ゼンリン)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、ジャン・ウンビ(23=韓国)と並びツアー初のトップに立った。1打差の3位に藤本麻子(22=富士通)、さらに1打差の4位に横峯さくら(26=エプソン)が続き、2週連続優勝を狙う有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)はイーブンパーで47位と出遅れた。

 16番で12メートルの下りのパットを沈めて6アンダーとした木戸は、最終18番で4メートルのパーパットを残したが、今度は上りを決めてノーボギーで上がった。「きょうはパットがよかったので落ち着いてプレーできました」。66はツアーでの自己ベストタイ。トップに立つのはプロ89試合目で初体験だ。

 東北高では3年時に全国高校選手権で団体優勝に貢献。08年にプロテストに合格し、昨年は初のシードを獲得した。1メートル72の恵まれた体で期待されたが、今季は序盤9試合で5度予選落ちするなど不振にあえいだ。気がついたのは「結果を求めて守りに入っている自分」だった。シードを手にしたことで「シード落ちしたくない」「予選だけは通りたい」との思いにとらわれていた。

 「守るものなどない」と開き直ると、3試合前のアース・モンダミン・カップで6位、2試合前の日医工で10位と復調した。元プロレスラーの父・修氏からは19日に電話で「一つ一つのイメージを強く持ってプレーしろ」とアドバイスを受けた。東北高の同期の大和が前週のスタンレーで優勝争いしたのも刺激になった。「今までは漠然と優勝を目指してましたが、今は本気で勝ちたい」と大器が力を込めた。

 ◆木戸 愛(きど・めぐみ)1989年(平元)12月26日、神奈川県横須賀市生まれの22歳。10歳でゴルフを始め、宮城・東北高では06年の全国高校選手権で団体優勝。08年のプロテストで一発合格。11年は中京テレビ・ブリヂストン4位など賞金ランク49位で初のシード権を獲得した。1メートル72、56キロ。趣味は音楽・映画観賞。

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