米満 右脇腹痛め別メニュー調整「焦っても治らない」

[ 2012年7月18日 06:00 ]

 レスリング男子のロンドン五輪代表9選手が17日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで最終調整合宿を公開した。フリー66キロ代表の米満達弘(25=自衛隊)は右脇腹を痛め、完全別メニュー調整。昨年の世界選手権銀メダリストで、男子では88年ソウル以来、24年ぶりの五輪金メダルが期待されるエースの臨戦過程に狂いが生じている。

 先月下旬の長野・菅平高原での合宿中に発症。「最初は我慢してやっていた」ことで患部を悪化させ、今月に入って「筋膜炎で全治2週間」と診断されたという。痛みは依然として引かず、スパーリングなどの激しい運動はできないまま。今年5月の国別団体戦でも首を痛め調整遅れがあっただけに「治るかどうかが心配」と首をひねった。

 それでも「この世の中、そんなにうまくはいかない。調子が良くて勝つのは当たり前。調子が悪くても結果を残すのが人間の真の強さだと思う」と焦りはない。「ケガは焦っても治らない。僕は死んでないから大丈夫です」と悟りの境地を口にしていた。

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2012年7月18日のニュース